トランプ再登板の決定で2024年に登場した「第5の選択肢」が注目を浴びている。投資歴20年超で資産1億8000万円を築いたノウハウを持つ個人投資家・桶井道さんは「米国株にはこれまで個別株、東証ETF、米国ETF、投資信託の4つの選択肢があったが、今年、分配型の投資信託が加わった。これからの資産形成にはますます米国株投資が欠かせない」という――。
ワシントンD.C.で開催されたCPAC 2011で講演するドナルド・トランプ
ワシントンD.C.で開催されたCPAC 2011で講演するドナルド・トランプ(写真=Gage Skidmore/CC-BY-SA-2.0/Wikimedia Commons

トランプ相場再来が追い風になる投資の「第5の選択肢」

トランプ相場が再来しようとしています。もう「前哨戦」が始まっているとも言えるでしょう。前トランプ政権時代を思い出しますと、米国株を持っておけば間違いないだろうという4年間が、再びやってくるように感じるのは私だけではないと思います。米国株とはいえ、難しく考えないでください。なにも個別株を持たなくても、初心者の方にも簡単に投資ができる投資信託などがあります。

これまで、米国株投資といえば、「個別株」「東証ETF」「米国ETF」および「投資信託」の4つの選択肢がありました。ここで、それぞれの特徴に触れておきます。

個別株は、大きなリターンを取りにいく、もしくは高配当や増配を狙うものです。ただし、銘柄分析などハードルがあります。外国株口座を開設する必要もありますし、米ドルでの投資となります。

東証ETFは、日本円で投資できて1本持つだけで分散投資が可能です。もちろん米国株に投資するタイプもあります。ETFは原則として分配金を出しますので、分配金を狙う人にも向いているでしょう。

米国ETFは、東証ETFや投資信託では投資できない多種多様な指数に投資できます。1本持つだけで分散投資が可能で、分配金も狙えます。ただし、外国株口座の開設が必要で、かつ米ドルでの投資となりハードルがあります。

投資信託は、ETFと同じく分散投資が可能です。分配金を出さずにファンド内で再投資することで価格成長を目指すものが主流です。よって、効率よくお金を増やすにはよい手段といえます。もちろん、日本円で簡単に投資可能です。

これまで、以上4つの選択肢がありました。

2024年に、第5の選択肢が登場しました。楽天投信投資顧問とSBIアセットマネジメントより、期待が持てる米国の株価指数との連動を目指す「分配型の投資信託」が続けて設定されました。これまでの投資信託と同じように気軽に投資が可能で、かつ分配金も受け取れるのです。そして、これまで投資信託や東証ETFでは投資できなかった指数もあります。当記事では、米国株に投資する、期待が持てる「分配型の投資信託」について記述します。