30年苦しんだ人のほうが1年で訴えた人より慰謝料が安い

たえさんの場合、父親を訴えようにも、時効の壁とともに多額の裁判費用に怯んでしまった。

「私の被害の場合、事件の大きさからいって弁護団を組まないといけないので、その弁護士費用や裁判費用だけでも数百万円はかかる可能性があるそうです。そして裁判は何年もかかると紀藤さんに言われました。でも父親は70代なので、裁判をしている間に死んでしまう可能性もあります。そうなるとすべてが闇の中に葬られてしまうかもしれません」(たえさん)

もし仮に裁判で勝てたとしても、父が持っている財産は持ち家ぐらい。家の立地などを考えると取れる慰謝料は1000万円ほどが限度だと紀藤さんは算定する。