両脚は疲労骨折していたのに

それに、ケイトが持ってきたものを見てホッとしたね。やっとマイオプレックスとクラッカーの地獄から逃れられるぜ! 俺は鎮痛剤とクッキー、ピーナツバターとジャムのサンドイッチを、ゲータレードで流し込んだ。そして、ケイトの手を借りて立ち上がった。

世界はブレて見えた。ケイトが2人、3人に分離したが、支えてもらう間に視界が安定した。俺はしっかり足を踏み出した。耐えがたい痛みが走った。その時は知らなかったが、両脚が疲労骨折で、ヒビが入りまくっていたんだ。

ウルトラレースでは、傲慢ごうまんのツケは高くつく。そのツケを払う時が来た。俺はもう1歩足を踏み出した。そしてもう1歩。顔が歪み、涙がにじんだ。さらに1歩。ケイトは手を離し、俺は歩き続けた。