デキる人は「引き際」を見極められる

自己投資も投資なので、リスク許容度を明確にしないと痛い目に遭ってしまう。

カリス『誰でも“天才になる”方法』(扶桑社)
カリス『誰でも“天才になる”方法』(扶桑社)

通常の投資だと、誰もが以下のような「損切りライン」を設定していることだろう。

●1年後の時点で、10%以上の損失が出ていたら損切りする
●一度でも100万円の損失が出たら損切りする

同様に自己投資においても、明確な「損切りライン」を設定することが重要だ。撤退基準さえあれば、集中投資は怖くない。

もちろん投資に成功の保証はないので、「必ず幸せになれる」「必ず高収入になれる」なんてことはない。だから事前に賭ける時間とお金を決めておいて、マイルストーンが未達だったら潔く諦めるべきだろう。たとえば、1年間100万円賭けて全力で頑張ってみて、伸び代が見えなかったら諦めるとか。

漢書の刑法志に「善く敗るる者滅びず」という言葉があるように、人生においては負け方も重要である。

許容できる負け方をしたら、「負けたらそこで試合終了」ではなく、「負けても試合続行」で新たな挑戦に向かえるからだ。

「自分の能力とその限界を知っている頭のいいトレーダーは、自分の引き際を知っている」
――岩崎日出俊(多くの産業再編に関わった投資家)
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