夫婦でお金をしっかり管理するにはどうすればいいか。ファイナンシャルプランナーの柏木理佳さんは「日本人の男性は、お父さんがおこづかい制だった経験から、自分もおこづかい制が当たり前という感覚であることが多い。しかし実は、おこづかい制があるのは日本だけで、海外では公平に二人で話し合い、お互いが相当分を支出する。夫婦で愛の共有口座を所有し、見える化して予算を作るといい」という――。
※本稿は、柏木理佳『共働きなのに、お金が全然、貯まりません!』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
外国人女性「日本人はお金の計算ができないバカなの?」
FP(ファイナンシャル・プランナー)として私は、いつも「いくら夫がお金に無頓着でも、おこづかい制度はやめるべき」と、いろんなカップルに話しています。
海外に滞在している時、外国人女性にこう言われたことがあります。
「日本は、男尊女卑で男性のプライドをたてないといけない。レディーファーストではまったくない。でも、おこづかい制なんでしょ。給与を全部奥さんにあげるんでしょ? なんで? 自分のお金なのに。自分で稼いだお金を全部、奥さんにあげて平気なの? それともお金の計算ができないバカなの?」
私は即座に「日本企業は総務部が全部、源泉徴収から年金、中には教育ローンまで面倒を見てくれるところもある。会社に任せっきりでもいい。だから、男性はお金に無頓着な人が多い」と話しましたが、納得できずに「信じられない」と、驚きを隠せない様子でした。
日本人の男性は、お父さんがおこづかい制だった経験から、自分もおこづかい制が当たり前という感覚であることが多いです。