発達障害のある子どもは、学校での勉強に集中することがなかなか難しい。アナウンサーの赤平大さんは、息子と小学1年生から「先取り学習」をしてきた。その理由は「息子がいじめられないために、勉強が身を守る“防具”になるかもしれないと思っていたから」という――。(第2回/全3回)

※本稿は、赤平大『たった3つのMBA戦略を使ったら発達障害の息子が麻布中学に合格した話。』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。

道路を走るランドセルを背負った小学生
写真=iStock.com/TATSUSHI TAKADA
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市販の副読本や問題集を使った「先取り学習」

小学1年生からずっと国語、算数、理科、社会のすべてを教えてきました。でも、私が行ったことはシンプルで、特別な学習メソッドではありません。

いわゆる「先取り学習」。学校の授業よりも先に、家庭でどんどん単元を学んでいくという学習スタイルなので、在籍している学年を飛び越えて――小学1年生で2年生の単元を学んだりしてもOKです。先取っておけば、たとえ授業に集中できなかったとしても、勉強についていけなくなる危険性はグッと少なくできます。

また結果論ですが、付きっ切りで教えることで息子が「何が得意か、苦手か」「どこが理解できているか、いないか」を私も細かく正確に掴むことができました。

私が息子の弱点を知っているので、効率的、効果的な復習ができていたと思います。

使用した教材も特別なものではなく、書店で売っていた教科書準拠の副読本や問題集でした。教材の使い方も、この通りオーソドックスです。

① 問題集のページをコピーして、制限時間を決めて解答させる。
② 解答を私がチェック。間違った箇所に印を付ける。
③ しばらく時間を置いて、もう一度同じページを解答させる。