夫婦でお金が貯まる人、貯まらない人は何が違うか。ファイナンシャルプランナーの柏木理佳さんは「結婚後、夫婦でお金の支払いについて話し合わないと、ただ支出が増えるだけの状態になり一向にお金が貯まらない。そうならないためには、夫婦それぞれの月収の手取りを確認し、全支出項目の支払いの割合を決めていくことだ」という――。

※本稿は、柏木理佳『共働きなのに、お金が全然、貯まりません!』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

お金のちょっとした我慢が離婚にまで発展する

結婚という同居生活では、必然的にお金が絡んできます。単純計算をすると家賃、一人あたりの光熱費は一人暮らしの半分になるはずです。物欲がなく、多忙な二人なら遊びに行ったり買い物に行ったりする時間もないので、その分、自然にお金が貯まるはずです。

でも計画性がなく、先のことを考えない者同士だった場合、外食やコンサートなどを楽しんで、支出も2倍に膨らんでしまうでしょう。

結婚後、2年も経過すると、同じ収入なのに、数百万円の貯金ができた夫婦もいれば、支出だけが2倍に増えて、すっからかんで借金までしてしまった夫婦もいます。たった2年で、これほど大きな差がつくのです。

家族の財政イメージ
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最もよくないのは、お金の支払いについて話し合うことをせず、気をつかい合って我慢してしまうことです。そんな我慢は、いずれ爆発します。

まずは、何に我慢しているのかを自問して、明確にすることです。

ちょっとずつの我慢でも、いつも曖昧にしていると、自分の中でもうまく表現できないので、結局、説明もできないままになってしまいます。その結果、離婚にまで発展する例も多々あります。