向上心を学ばせるならば「スポット講演」で十分
なぜ元オリンピアンを安易に教員に登用することが危険なのか。
子供たちが卓越した人物に触れることの大切さを、私は否定しない。努力の果てに高みに達した人が成長期の子供にもたらす影響は、確かにある。子供たちは彼、彼女から諦めずに努力を続けることの大切さや、緊張や不安のやり過ごし方、あるいは困難を乗り越えるための心構えなどを感じ取り、それがきっかけとなってときに大化けする。向学心など、自分を高めるために必要な意欲が湧いてくることもあるだろう。
だが、それは講演やスポット指導で十分に伝わる。先生という立場で毎日顔を合わせなくたっていい。むしろ毎日顔を合わせることはマイナスに作用しかねない。どれほど功成り名遂げた人であっても、身近になればなるほど慣れてしまうからだ。新鮮さが薄れ、トップアスリートの存在が醸す卓越性が感じられなくなる。スポット指導と日々をともにしながらの指導は、意味合いがまったく異なる。
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