退職を切り出して3カ月後の7月末、国土交通省を退職。家業の豆腐店にもどるつもりはなかった。平川さんには、やりたいことがあった。

キャリア官僚としての道を歩んできた平川さんに、なにがあったのだろうか。その歩みをたどる。

「豆腐屋にだけはなりたくなかった」

1971年、佐賀県武雄市に生まれた平川さんの実家は、祖父から続く豆腐店だった。豆腐職人の父を母も支えていた。