お葬式に「My bad.」はNG
My bad.は「自分の落ち度」を意味するスラングで、「ごめん」「すまない」と和訳されます。
きちんとした英語ではIt's my fault.となりますが、スーダン出身のNBA選手マヌート・ボルはこれが出てこず、代わりにMy bad.を連発。それがチームメートに広がったのがMy bad.の発祥だとか。
My bad.は90年代以降よく聞かれるようになったフレーズのようで、同時期に放映され始めたアメリカのアニメ『ザ・シンプソンズ』のお父さん・ホーマーもよく口にします。
I'm sorry.には真摯さがありますが、My bad.はややすっとぼけた響きで、ストレスなしに口にできる感じです。
I'm sorry.は「ごめん」の他に「(この度のことは)お気の毒です」と同情の意を表すのにも使えますが、My bad.にはそのような意味はないので、たとえばお葬式の場でI'm sorry.の代わりにMy bad.と言ってしまうと、故人の死因を作ったのかと思われギョッとされてしまいます。
That was completely my bad.
さっきのは完全に私が悪かったわ
Someone told him that I had a ton of work done.(work = 整形手術の隠語)
どいつかが私が何度も整形してるって彼にバラしたらしい
Was that a secret? My bad.
秘密だったの? ごめん
ビジネスシーンで間違いがちな英語フレーズ
「ご配慮ありがとうございました」という感謝を表すのに、Thank you for your consideration.という文を使ってはいないでしょうか。
considerationには《他人の気持ちに配慮する》という意味があるので、そう思ってしまっても不思議ではなく、割に有名な英語学習サイトなどでも「お気遣いに感謝します」という意味で紹介されたりしているのですが、これは実は誤りです。
considerationにはもう一つ《注意深く検討する》という意味があるため、Thank you for your consideration.は通常「ご検討のほどよろしくお願いします」という依頼文として使われます。
具体的には、履歴書に添えるカバーレターとか取引先への提案など、相手にこれから検討を依頼する文面の結びに使われる定型フレーズと覚えて下さい。
ですので「お気遣いありがとうございます」といった感謝の念を表現したいときは、名詞considerationではなく、形容詞considerateを使って、Thank you for being considerate.とか、That's so considerate of you. Thanks.などといった言い方をすることで、「ご検討よろしくお願いします」という定型フレーズと差別化することをおすすめします。
I would welcome the opportunity to discuss how my experience will add to your organization. Thank you for your consideration.
私の経験が貴社にどのように貢献できるかお話しする機会を与えていただければ幸いです。どうぞご検討のほどよろしくお願いいたします
I believe our technology will provide a solution to your problem. Thank you for your consideration.
私共の技術が御社の抱える問題への解決策となると信じております。どうぞよろしくご検討下さい