毎日やったほうがいい「遊び」
単位換算は多くの子が苦手にするところです。毎回行きあたりばったり、カンで答える子が少なくありません。覚えるためのコツは2つです。1つは身近なものにして何度も使いながら覚えること、もう1つは法則性をつかむことです。
小学校低学年以下の子にオススメなのは、1つめの方です。低学年の子たちの脳は、まだ丸暗記型だからです。子どもは「自分のこと」を知るのが大好きなので、お子さんの身長や体重を使って覚えさせましょう。「今日の体重何キロだった? グラムで言うといくつになる?」などと何度も質問されて答えるうちに、すぐにmm、cm、m、g、kgの単位換算ができるようになります。
長さ・重さの基本的な単位を覚えたら、次にかさの単位であるL・mL・dLを覚えましょう。マンガにも出てきたように、計量カップを使って毎日遊ぶといいでしょう。これも、何度も使ううちに徐々に覚えていきます。日常の習慣にしてしまえば、とてもラクになりますよ。
苦手克服のコツは「法則性をつかむ」
これで基本的な単位を覚えたら、次は法則性を理解して覚えていきましょう。
「kは1000倍という意味で、1kgは1000gだから、1kmは1000m、1kLは1000Lだな」といった具合です。同様に、「mは1000分の1だから、1Lは1000mLだな、1mは1000mm、1gは1000mgだな」と理解していきましょう。
dやcなど、他ではあまり使わない単位もあります。そういったものは仕方ないので、反復練習で覚えましょう。
なお、日本ではcLという単位はあまり使いませんが、ヨーロッパではメジャーです。1mが100cmなのと同じく、1Lは100cLです。規則性がわかっていれば、旅先で見慣れない単位を見かけてもすぐに理解できるので、ちょっと面白いですよね。