「欲」を邪魔するもの

「欲しい」と思うのに許可も何もないと今ではわかりますが、確実に何かがわたしの欲を邪魔していました。いったい何が邪魔していたのでしょう。

小学生の頃から、早く大人になってひとり暮らしをしたいと思っていました。早く職に就くために専門学校に進んだ18歳のとき、父が倒れて4年間の闘病生活がはじまりました。あと1年でひとり暮らしという長年の夢が叶うはずだったのに、直前でなくなってしまいました。家族から離れるために願っていたことが、家族によって叶わなかったことで、より大きく落胆しました。どんなに強く願ってもダメなんだと思い込んでしまうには、十分な出来事でした。

こうした過去の経験から、欲しいと願うことを諦めるクセがついたのかもしれません。そうなってしまったのは仕方がないと今でも思いますが、それでも、「欲しい」と望まなければ手に入らないのが現実です。望むときには腰が引けたように遠慮がちに望むのではなく、具体的にイメージすることで、より手に入りやすくなるのだと思います。