わが子をイノベーターにする「3つのP」

トニー・ワグナー博士は、遊び(Play)→情熱(Passion)→目的(Purpose)の3つのPがイノベーターになる力を身につけるためには重要と述べています。

また、3つのPは前述した遊び→情熱→目的の順番を辿たどることが大事です。

遊び→情熱→目的の順を追う過程は次のようなイメージです。

①まずは、とことん遊ぶ
②遊びの中から自分の好きなものが見つかり、情熱が生まれる
③やがて自分の好きなことで社会に貢献したいという目的が生まれる

「おもちゃは多いほうがいい」は本当か?

「義理の両親が、頻繁に新しいおもちゃを持って遊びに来るので、リビングがおもちゃで埋め尽くされてしまいそうです。おもちゃって、こんなにたくさん与えていいのでしょうか?」

部屋中におもちゃを散らかす子ども
写真=iStock.com/monzenmachi
「おもちゃは多いほうがいい」は本当か?(※写真はイメージです)

発達や知育を考えて、どんなおもちゃを与えたらいいだろうかと日頃から考えている方も多いですよね。そんな方にとっては、おもちゃを持って遊びに来てくれる義理のご両親の気持ちはありがたいけれど、どんどん新しいおもちゃを買い与えられてしまうと、モヤモヤしてしまう。その気持ち、よくわかります。

「おもちゃの数」には、興味深い研究結果があります。

トレド大学のアレクサ・E・メッツ博士らの研究チームが2017年に発表した論文によると、子どもたちがおもちゃで遊ぶときには、おもちゃの数が少ない方がより創造的にふるまう傾向があるそうです(※2)

※2 Dauch C, Imwalle M, Ocasio B, Metz A.E. The in_uence of the number of toys in the environment on toddlers’ play. Infant Behav Dev. 2018 Feb;50:78-87. doi: 10.1016/j.infbeh.2017.11.005. Epub 2017 Nov 27. PMID: 29190457.