生存本能に基づく完全な“戦闘モード”

2023年10月7日のハマスの攻撃は、ユダヤ人社会にホロコーストの記憶を想起させ、もはやイスラエルは国家としての生存本能に基づく完全な“戦闘モード”に入っています。この生存本能を増幅させたのが、自らの政権維持を最優先するネタニヤフ首相です。ネタニヤフ政権が軍事攻撃を強めれば強めるほど、首相率いる与党リクードの支持率は上昇しています。

ただ、過去も現在も多くの暗殺作戦の結果として、多くの罪もない人が巻き添えや手違いによって殺されてきました。ターゲットと間違われて別の一般人が殺害されたこともあれば、死亡は免れても一生残る後遺症を負った人もいます。