生存本能に基づく完全な“戦闘モード”

2023年10月7日のハマスの攻撃は、ユダヤ人社会にホロコーストの記憶を想起させ、もはやイスラエルは国家としての生存本能に基づく完全な“戦闘モード”に入っています。この生存本能を増幅させたのが、自らの政権維持を最優先するネタニヤフ首相です。ネタニヤフ政権が軍事攻撃を強めれば強めるほど、首相率いる与党リクードの支持率は上昇しています。

ただ、過去も現在も多くの暗殺作戦の結果として、多くの罪もない人が巻き添えや手違いによって殺されてきました。ターゲットと間違われて別の一般人が殺害されたこともあれば、死亡は免れても一生残る後遺症を負った人もいます。

ドローンなどから発射したミサイルで殺害する場合、標的の家族や子供、全く関係ない民間人も巻き添えにする例も多くありました。何よりそれは昨年から今年にかけてのガザやレバノンへの軍事攻撃で、あまりに多くの民間人が殺害されました。ガザでは4万人超、レバノンでは2000人超が殺害されています。もはやイスラエルは周辺国の民間人の殺害などほとんど気にしていません。