淡々と犯行の詳細を語りだす

被害者の人数からいって、当然ながら検察による死刑求刑が予想される事案であり、私は死刑の回避を望む白石が、きたる裁判に備えて自身の犯行への関与を否認したり、弁解したりするものだと思っていた。

だが、そのような様子はまったくなく、彼は淡々と自身の犯行を認め、それまで世間では知られていなかった死体損壊と死体遺棄の様子について、詳細な内容を明かすのだ。