親からの手紙は絶大なパワーを持っている

そして、もうひとつ大切なことがあります。

皆さんがお子さんに届けたい大切な想いは手紙で送るようにしてください。

受験直前はもちろん、人間関係で揉めた、失恋した……子どもたちにとって辛い時期や踏ん張りどころでは、いつも以上にサポートをしたいですよね。

ただ、そこは反抗期の子どもたちです。なかなか素直に言葉を受け取ることができないかもしれません。親御さんがどんなに愛情溢れる温かい言葉を送っても、タイミングが悪いとまた「うるせーな」になってしまう可能性もあります。

ですが、手紙なら子どもたちが受け取りたいときに親の想いも受け取ることができます。面と向かってだと素直に受け取れないことも手紙なら受け取ることができますし、子どもたちの好きなタイミングで親の想いに触れることができます。

手紙を開く女性
写真=iStock.com/fotostorm
※写真はイメージです

もしかしたら手紙を書いてもリアクションは薄いかもしれません。

それでも、親の温かさは子どもたちにとって絶大なパワーがあります。

薄いリアクションだとしても気にすることなく、親御さんの想いを届けてください。

自分の子どもと同級生を比べるのは逆効果

「我が子に対して、比べてはいけないものは何でしょう」

そう問われて思いつくものはありますか?

私は次の3つだと考えています。

1 同級生や知人の子ども

皆さんも想像に容易たやすいかと思いますが、つい比べてしまいがちなのがここです。

比べた相手が、お子さんもライバル視している子なら「負けてたまるかー!」となる可能性もありますが、多くの場合はそうではありません。

また、「○○君はもっと点数が悪かったみたいだし、元気出しなさいよ」のように他の子のことを下げて、お子さんを励まそうとするのもおすすめできません。「自分の友達をバカにされている」「周りが低いから自分が大丈夫だというのは意味がわからない」と、塾講師時代の生徒たちはよく言っていました。