鉄道会社は「声かけ」の推奨はしていない

新幹線など列車のリクライニングシート。かつては後ろの人に「倒していいですか?」と声をかけることがグッドマナーとされていました。しかし、時代の流れと現代人の傾向から鑑みるに、今や「声かけ」は不要です。

新幹線
写真=iStock.com/TokioMarineLife
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2018年、「『席を倒していいですか?』とか聞いてきやがる。ウゼェ。勝手に倒せや」と実業家の堀江貴文氏がX(旧ツイッター)で発言し、注目を集めました。新幹線のグリーン車に乗ったときの出来事をつぶやいたもので、堀江氏は後にテレビで「集中しているときに声をかけられるのが嫌」と説明しています。

列車内では彼のように「自分の世界」に没頭している人は少なくありません。仕事をしたり、スマホで動画を見たり、音楽を楽しむ人も多いでしょう。イヤホンをつけている人にわざわざ「倒していいですか?」と聞くのは、「空気の読めない邪魔な人」と捉えられても仕方がありません。

また「トラブル回避のため、なるべく人と関わりたくない」と思う人も増えてきました。物理的にも精神的にもパーソナルスペースを大切にして、知らない人との無用な接触を避けたいのです。「倒していいですか?」「はい」という小さなやりとりでさえ、ストレスを感じる人がいることを知っておきましょう。

では鉄道会社はどのように案内をしているのか。たとえば東海道新幹線の場合、リクライニングの利用について具体的なルールは設定しておらず、「声かけ」の推奨もしていません。後ろの乗客に配慮するように理解と協力を求めている程度です。