「コスパの高いインテリア雑貨+家具の店」という品揃え

ここまで圧倒的な存在となった背景は、製造物流IT小売業(図表3)として、自社商品を海外でコストを抑えて生産し、ITと自社物流のインフラで一気通貫されたサプライチェーンを構築したことで、コストパフォーマンスの高い(「お、ねだん以上」と表現している)家具、インテリア商品を提供しているから、である。

【図表3】ニトリのビジネスモデル

ただ、この凄い仕組みの話は、いろいろなところで語られているので、あえてここでは触れない。それよりも、なぜ、ニトリだけが製造物流IT小売に進化できたかを取り上げたい。それは、ニトリが家具店ではなく、コスパの高いインテリア雑貨+家具の店という品揃えを選んだことにある。「?」だと思うので、この点について説明したい。

ニトリの店舗は、1階にインテリア雑貨、キッチン用品などのいわゆるホームファッション(家周りの様々な小物雑貨類)が並び、2階以上に家具などの大物が展示されている作りになっていることはご存知であろう。一般的に家具を買いに行く、という機会はどのくらいか思い出していただきたいのだが、普通は月に1回行くかどうか、という感じではないだろうか。なので、家具を見に行くだけの店ならば、そんな頻度でしか消費者は来店しないだろう。