企業トップが、さまざまなテーマで教壇に立つ――。それが「社長が教える学校」です。
高田幸徳さん
本日の先生
高田幸徳さん 住友生命保険社長

歴史に残る仕事とは

フェルメールとの出会いは2007年、飛行機の中でした。当時、私は単身赴任で毎月のように東京―秋田便を利用していたのです。機上の楽しみはANAの機内誌「翼の王国」で、生物学者・福岡伸一さんの「フェルメール 光の王国」という連載を読むことでした。

私は絵画鑑賞が好きで中世ルネッサンスの宗教画から19世紀後半の印象派まで幅広く見てきたのですが、科学的な視点から芸術作品を読み解き、実際に作品が所蔵されている美術館に赴いて鑑賞する福岡さんのスタイルに感銘を受けました。