酒浸りの父と、発達障害疑いの母

田中恭子さん(50歳・仮名)は、「親とのことを解決したい」と私のカウンセリングオフィスに来談しました。

彼女はこれまでの人生を一気に話しました。

「家は居心地が悪かったです。母は専業主婦だったのですが、家の片付けとかも苦手で。それで、父が『ちゃんと掃除しろ!』と注意していました。そのせいで機嫌を悪くした母は私に当たってくるので、私が家の掃除をするんです。要望が通らないと金切り声を上げて騒ぐような人なので、仕方がなく私は母の言うことを聞いていました。掃除しようにもどこから手をつけていいのかわからず、半べそで家の中をうろついていると、父が近寄ってきて『いっしょに片付けような』と言ってくれたのを覚えています。普段はお酒ばかり飲んでいる父でしたけど、時折優しいことがありました。