「インバウンドへのおもてなし」は大丈夫か
もちろん、ITやインターネットの発達で、自宅に居ながらにして海外の観光地の動画も見られるし、実践的な英語学習もオンラインなどで可能だ。しかし、現地に赴いて直接海外の雰囲気や空気に触れ、対面で外国人とコミュニケーションを取るのは、きわめて貴重かつ重要な体験のはずである。そうした体験が乏しいと、海外からの観光客を迎える際に、どんなサービスや受け入れをしたらいいのか想像力を働かせにくい。
自分が海外に出向いて便利だと思ったり苦労したりした経験は、「観光立国」を標榜するこの国でインバウンドを受け入れる際に大きく役に立つ。自分たちも海外に積極的に出かけて様々な経験をした人が、逆に海外の人を受け入れるときにその体験を活かせる。もし、一方通行になってしまえば、「インバウンドへのおもてなし」は果たして大丈夫なのだろうか?
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