精神的につらかった仕事と子育ての両立

育児休業を取得したのも、最勝寺さんが社内初だった。1993年7月に女の子を出産したときのことだ。

出産後に職場復帰するケースが少なかった時代。産休の制度はあっても育休はなく、各職場の対応に任されていた。復帰できるのは親と同居しているなど、誰かに子どもを託せる人がほとんどだった。

「外線電話が鳴ることが珍しい部署で、電話が鳴るときはたいてい保育園からだった」と語る最勝寺さん。
撮影=遠藤素子
「外線電話が鳴ることが珍しい部署で、電話が鳴るときはたいてい保育園からだった」と語る最勝寺さん

最勝寺さんは出産を数カ月後に控えた頃、会社に育休制度をつくるように頼んだ。職場に復帰したのは翌年4月。しかし、仕事と子育てを両立する苦労は並大抵ではなかった。