カマラ・ハリス氏も「進次郎構文」の使い手

そんな小泉氏と呼応するように、アメリカで注目を集めているのが、民主党の大統領候補カマラ・ハリス副大統領だ。

各種世論調査では、共和党大統領候補のドナルド・トランプ前大統領に対し、最大7ポイントもの差をつけてリードしているという。銃撃事件後には「ほぼトラ」と言われていたが、現在は「もしハリ」「ほぼハリ」が囁かれる状況となっている。

そのハリス氏だが、小泉氏と同様に、これまで数々の意味不明発言を繰り返しており、「ワードサラダ」と揶揄されている。要するに「単語を混ぜて並べただけ」ということだ。

「ワードサラダ」と揶揄されている
写真=iStock.com/mikimad
「ワードサラダ」と揶揄されている(※写真はイメージです)

調子に乗って「ハリス構文」を連発

「進次郎構文」ならぬ「ハリス構文」の具体的な例を挙げてみよう。

「ウクライナは欧州にある国だ。ロシアという国の隣に存在する」

などは、まさに「進次郎構文」を彷彿とさせる。副大統領の発言として稚拙と言われても仕方がない。

また8月19日にシカゴで行われた米民主党全国大会で、ハリス氏は調子に乗ったのか、独特な「ハリス構文」を連発してしまった。

そのほんの一部を紹介しよう。

「民主主義国家として、われわれは民主主義の性質に二面性があることを知っている。片面においては、無傷の場合に驚くべき強さがある。それは人々の権利を保護し、防御する。信じられないほど脆弱ぜいじゃくで、われわれがそれのために闘う意思の分だけ強い。信じられないほど強い」

SNS上では早速、「誰か彼女の言ってることが理解できた? これだからカマラは台本から脱線しちゃいけないんだ」「彼女は地頭がよくない(She’s not smart)」「有権者はカマラの話を聞けば聞くほど支持したくなくなる」といったコメントがあふれた。

ハリス氏は大統領候補になることが確実になって以来、ボロが出るのを避けるためかメディアから逃げ回っていた。だが、8月29日にとうとうCNNの取材を受けた。

この時、単独ではなく副大統領候補のティム・ウォルズ氏が同席していたことで、「保護者役」がいなければインタビューひとつ受けられないのかと、評価を下げる結果になった。