たんぱく質の摂取量が減れば、衰えはより進んでしまう

高齢になれば若いときに比べ消化吸収の効率が悪くなりますので、摂取できる栄養は減ってしまいます。さらに胃の消化機能も衰えるので量を食べることができません。

するとどうなるか。十分なカロリーや栄養素が摂れずに栄養不足に陥ってしまうのです。そうならないためには、より栄養価が高いものを食べるしかありません。

和田秀樹『老いたら好きに生きる』(毎日新聞出版)
和田秀樹『老いたら好きに生きる』(毎日新聞出版)

最近は健康志向の高まりから、肉の代わりになるという大豆ミートなる食品が売られていますが、少量で良質なうえにコレステロールも含めてたんぱく質を摂取するという意味でいえば、肉に勝るものはありません。

高齢になると筋肉がどんどん落ちていきます。若い世代のように鍛えても、一度落ちた筋肉は簡単には元に戻りません。

そんなときにたんぱく質の摂取量が減ると、衰えはより一層進みます。なぜなら、たんぱく質は筋肉や臓器、骨格などを作る材料でもあるからです。足腰の健康を維持したいなら、その原料となるたんぱく質の摂取は欠かせません。

見た目がヨボヨボしている人はたんぱく質不足が考えられます。若々しい見た目を維持するためにも、肉を食べてたんぱく質の摂取を心がけましょう。

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