“子どもの小遣い”レベルの低利益ビジネスに

2.価格競争によるマージンの低下

価格競争が激化していることも要因になっています。ガソリンは汎用品であること、(当然ですが)味見できないこと、この2つの要因が重なることで差別化が困難な商品です。これに先に述べた需要減少が重なったことで、限られた需要の奪い合いが起こり、消費者にとってわかりやすい「価格」が差別化ポイントとなってきました。

事実、隣のGSより1円/リットル安く売るだけで販売量は飛躍的に伸びます。この事実に基づき、2000年台初めには外資系石油会社を中心に「他店より安く売る」という方針が出され、業界全体を巻き込んだ価格戦争へと発展していきました。