「どうか神様 助けてください」

〈どうか仲良く がんばって ママを助けてください パパは本当に残念だ きっと助かるまい 原因は分からない いま5分たった もう飛行機には乗りたくない どうか神様 助けてください 何か機内で爆発したような形で 煙が出てきて 降下し出した さようなら 子供たちのことをよろしく頼む いま6時半だ 飛行機は 回りながら 急速に降下中だ〉

〈恐い 恐い 恐い 助けて 気持ちが悪い 死にたくない〉

〈突然 ドカンといってマスクがおりた ドカンといって降下しはじめる〉

〈機体が大きく左右に揺れている 18・30急に降下中 水平ヒコーしている みんな元気で暮らしてください さようなら 18・45機体は水平で安定して 酸素が少ない 気分が悪い 機内よりがんばろうの声がする 機体がどうなったのかわからない 18・46着陸が心配だ スチュワーデスは冷静だ〉

緊急アナウンス用のメモ書きも見つかっている
写真=iStock.com/rai
緊急アナウンス用のメモ書きも見つかっている(※写真はイメージです)

「おちついていて下さい」

アシスタント・パーサー(チーフパーサー、パーサーに次ぐ職位の客室乗務員)の1人が不時着を想定して書いた緊急アナウンス用のメモ書きも見つかっている。

〈おちついていて下さい ベルトをはずし 身のまわりを用意して下さい 荷物は持たない 指示に従って下さい PAX(乗客、passenger)への第一声 各DOORの使用可否 機外の火災CK(チェック) CREW(乗員)のチェック ベルトを外して ハイヒール 荷物は持たないで 前の人2列 ジャンプして 機体から離れて下さい ハイヒールを脱いで下さい 荷物を持たないで下さい 年寄りや体の不自由な人に手を貸して下さい 火災 姿勢を低くしてタオルで口と鼻を覆って下さい 前の人に続いてあっちへ移動して下さい〉