読書は寝ながらでなければ問題なし

Q:緑内障になっても読書を続けて大丈夫でしょうか?
→お答えしましょう:問題ありませんが、本を読む姿勢や電子書籍に使う端末の選び方には注意が必要です。

読書が好きな人には緑内障を患う人が多いという研究はありますが、その因果関係については定かではありません。

平松類『眼圧を下げるには? 失明を避けるには? 緑内障について平松類先生に聞いてみた』(Gakken)
平松類『眼圧を下げるには? 失明を避けるには? 緑内障について平松類先生に聞いてみた』(Gakken)

ただ、読書の習慣がある人に近視が多いのは事実です。近視は視神経にダメージを与える要因のひとつで、緑内障リスクを高める原因にもなります。

緑内障になったからといって、読書を止める必要はありません。初期や中期の方であれば、普段通りの読書を続けても何ら問題ありません。後期となり、生活に支障が出るほど視野の欠損が進行している患者さんには、大活字本(文字が大きく、本自体も大判のもの)やオーディオブックなどの活用をおすすめしています。

電子書籍の場合は、専用の電子書籍リーダーがよいでしょう。その理由は、ディスプレイの光が目に直接入るスマートフォンやタブレットとは異なり、光が画面を照らすバックライト方式を採用しているからです。

読書をする姿勢には、注意をしてください。寝ながらの読書はNGです。「寝ながら読むと眼圧が上がる」という研究結果があるからです。読書は座った姿勢で、本を正面にして読み、長時間うつむかないように注意しましょう。

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