ハードな筋トレよりウォーキングやジョギング
Q:やってはいけない運動、おすすめの運動はありますか?
→お答えしましょう:息を止めて力むハードな筋トレなどではなく、ウォーキングなどの有酸素運動をおすすめします。
→お答えしましょう:息を止めて力むハードな筋トレなどではなく、ウォーキングなどの有酸素運動をおすすめします。
緑内障の患者さんが運動するときは、いくつか注意点があります。
息を止めて力むようなハードな筋力トレーニングは、眼圧を上げるリスクが高いので、避けてほしいと思います。トレーニングのときに、息を止めて力むと眼圧は40mmHg以上に上がってしまうこともあります。
もちろん、筋トレそのものは健康維持のために有効です。後期の患者さん以外は、スクワットや腹筋、腕立て伏せなどの筋トレであれば、1セット10回を1日3セット程度までなら問題ありません。ただし、筋トレをするときには、息を止めないように注意してください。また、超高重量の筋トレにも注意が必要です。
水泳のゴーグルも注意が必要
水泳のゴーグルは、締めつけがキツいものは眼圧が4〜5mmHg程度上がります。なるべく大きめで強く締めつけないものを選ぶようにしてください(ただし、緑内障手術後の3カ月間は、水泳やスキューバダイビングは避けてください)。
一般的にヨガは問題なく、その呼吸法は眼圧を下げる効果が期待できます。ただし、頭を下にして長時間保つようなポーズは、眼圧を上げるリスクが高いので避けましょう。
緑内障の患者さんにおすすめしたいのは、ウォーキングやジョギング、軽いランニングなどの有酸素運動です。
足の筋肉を動かすことで全身の血流が促進され、血管のコンディションを決める内皮細胞が元気になって血管をしなやかに保つことができます。その結果、視神経のダメージを抑える効果が大いに期待できます。
有酸素運動をおこなう時間は、1日30分程度でOKです。最低でも週1回、可能であれば週3回おこなうようにしてください。