70代後半の両親の悩みの種は、誰ともコミュニケーションが取れずに孤独な人生を送っている53歳長男だ。20代で少しアルバイトをした以外は働けず、40代以降は家の外へ出るのも難しい。幸い両親には豊富な資産と十分な年金と駅近の持ち家がある。FPの畠中雅子さんが将来の家計シミュレーションをした席で、親の蓄えと気持ちを知ったことで長男は前向きに生きられるように。「僕のためにたくさん貯蓄をしてくれていて、本当にありがとう」と突然発言し、両親は涙を流したのだが――。
誰ともコミュニケーションが取れずに孤独な人生の50歳長男
東海地方に住む川崎たかしさん(仮名・53歳)は、子どもの頃から人とコミュニケーションをとるのが苦手だった。人との会話のタイミングがうまくつかめず、相手が引いてしまっても自分の話を一方的にしてしまう特性を持っている。中学生までは、休み時間をひとりで過ごす機会が多かったとしても、何とか学校に通うことはできた。
だが、高校生になると、友人たちに自分の悪口を言われているのではないかという妄想にとりつかれるようになり、1年生のGW明けから不登校気味になった。
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