小池氏の「神通力」も失われた
昨年12月の江東区長選や今年1月の八王子市長選では、小池氏の支援する候補が勝っている。だが、わずか数カ月で、流れは一変し、小池氏の「神通力」も失われたようである。
その一つの原因は、やはり学歴詐称問題だろう。アラビア語の専門家やエジプト留学経験者は、こぞって、小池氏がアラビア語能力を欠いていることを指摘しており、その指摘は大きな説得力を持っている。先述したように、私も、40年前に彼女からこの問題で嘘をつかれたことを公表している。
また、自民党はそんな小池氏を推薦するのであろうか。それはあまりにリスクの高い決定であり、もし私が自民党の幹部だったら反対すると思う。
小池氏も蓮舫氏も「よく似たレベル」
一方、蓮舫氏はどうだろうか。小池氏も蓮舫氏もキャスター経験があり、テレビが彼女たちを政治家に押し上げたと言っても良い。抜群の知名度があり、彼女たちを取り上げれば、番組は視聴率を稼げていた。この二人は、どうすればマスコミの耳目を集めることができるかをよく知っている。
蓮舫氏は学者ではなく、本格的な研究書などの著作もない。蓮舫氏といえば、民主党の事業仕分けにおいて、スパコン開発についての「2番ではだめなのですか」発言で知られるが、こうした発言が出るのも彼女の知識や政策理解が浅薄だからではないか。
政策能力に欠ける点では、小池氏も蓮舫氏もよく似たレベルであり、テレビタレント出身議員の限界というべきだろう。