刑事ドラマの「謎解きシーン」をヒントにする

どう締めるかで時間の価値が変わるそれは、犯人がなぜそんな犯罪をしたかを、主役の刑事がドラマの後半で説明(謎解き)をするシーンです。

刑事ドラマのエンディングで欠かせないシーンがあります。たとえば、ドラマ『相棒』(テレビ朝日)では、よく主役の杉下右京すぎしたうきょうがラストに謎解きをしています。多くの刑事ドラマにあるこのシーン。最後に犯行の謎解きという「意味付け」をしてくれることで、納得感を得ることができ、ドラマが締まります。

過ごした時間に対してこの「意味付け」を行うことを、僕は「時間のエピローグ化」と呼んでいます。

自分がしたことを振り返り、そこに意味付けして、自己納得をするための行為です。エピローグ化は時間磨きのひとつです。

エピローグ化のイメージは「振り返り・復習」です。

あとでその時間を振り返り、復習することで、時間価値を高めます。

柿内尚文『このプリン、いま食べるか? ガマンするか?』(飛鳥新社)
柿内尚文『このプリン、いま食べるか? ガマンするか?』(飛鳥新社)

「勉強したことを、記憶に定着させるには復習です」

学生時代、教師から口酸っぱくいわれた復習の大切さ。

僕は復習が苦手で、次にどんどん行きたくなるタイプだったので、記憶の定着はあまりよくありませんでした。

仕事をはじめてからは、復習の大切さに気づき、仕事が終わるとその仕事の総括をしながら、復習&ひとり反省会をするようになりました。

仕事でうまくいったポイントはどこか、うまくいかなかった原因はどこかなどを検証していたら、だんだんと仕事で成果が出るようになりました。

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