口に入れると怖いラウリル硫酸ナトリウム

美しい歯も若々しさを保つためには重要です。しかし、美しい歯を保つために歯磨き粉をつけて歯を磨くのは逆効果です。なぜなら、歯磨き粉には「ラウレス硫酸ナトリウム」と同じ仲間である「ラウリル硫酸ナトリウム」が含まれているからです。歯を磨くたびにそれを体の中に入れているわけですから、これでは歯磨きすればするほど歯にとっては悪影響が考えられます。

歯を見せている女性の口元
写真=iStock.com/metamorworks
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そこで私が行っているのは、毎日1回のオイルプリング、つまりオイルで口をすすぐことです。歯の黄ばみやヤニなどによる汚れは、油汚れです。油汚れは水洗いでは落ちません。ドライクリーニングと同じ要領で、油を使って油を溶かします。それを口の中で行うのがオイルプリングです。

やり方は簡単です。柔らかい歯ブラシで簡単に歯を磨いたら、冷蔵庫からエゴマオイルを持ってきて手のひらのくぼみにたらします。小さじ一杯分くらいが目安です。この油で数分間口をすすぐだけです。

よほどひどい歯周病がなければ口の中のエゴマオイルはそのまま飲んでも大丈夫。毎日エゴマオイルを摂取することになって、歯磨き粉を使うよりよほど健康的で歯も美しくなります。

これに加えて私は食後にデンタルフロスを使っていますが、ホワイトニングなどをしなくても自然な白い歯を保つことができています。

オイルプリングと並行して糖質の摂取を控えることで、歯周病を防ぐことができます。また、歯周病は口臭の原因になるだけでなく、ある意外なことと深く関係しています。

それは、生まれてくる子どもの身長です。実は日本人の身長は、80年頃をピークに低下傾向にあります。最近の若者たちは、昔よりも身長が低くなっているのです。

子どもの身長が低くなっている背景には、生まれたときの体重が2500グラム未満の低出生体重児の増加があります。小さく生まれた赤ちゃんが増えると、それに比例するかのように平均身長が低くなる傾向があるのです。

では、どうして低出生体重児が増えているのか。その原因の一つが歯周病です。母親に歯周病があると、低出生体重児が生まれる確率が約7倍にも増加することがわかっているのです。妊娠中は胎児を異物として認識しないように、母親の免疫力が低下します。また、つわりによって食生活が不規則になって歯周病になりやすくなります。

その結果、炎症作用があるプロスタグランジンが産生されます。プロスタグランジンには子宮を収縮させる作用があるため、早産になり、結果として低出生体重児が増加しているのです。