副業で旬のテーマは「地方創生」

ちなみに、この地方創生は旬のテーマです。パーソル総合研究所の調査でも、地方企業の65.1%が人手不足に陥っていると発表しています。一方、地方での副業に関心を抱いている正社員は55.3%、地方出身者のふるさと副業の関心度は69.6%と非常に高い。

首都圏の人材と地方の仕事をマッチングするサイトも盛り上がっています。成功事例もたくさん出ていますので、興味のある人はチェックしてみるといいですね。

結局、多くの人が本業を生かせないと思っているのは、自分の仕事を「業種」でとらえているから。業種ではなく「職種」でとらえると、自分の生かし方が広がってきます。先ほどの住宅メーカーの人も自社の製品以外、売るものはないと思っていましたが、「ものを売るスキル」に着目すれば、住宅でなくても、いろいろなものに応用できるのです。

また人脈を生かすと、同業でなくても活躍できるケースがあります。印刷会社に勤めている人の話です。本業では、ひたすら印刷をしているけれど、いざ副業といっても、印刷の機械も持っていないし、印刷会社を起業するわけにもいかない。でも出版社とのお付き合いがけっこうあることに気づいて、出版コンサルタントとして活躍されています。

業種ではなく、職種としてとらえる。そして、自分が何をやっているのかというところまで落とし込んで棚卸しすると、できることが見えてくるでしょう。

コーチングで月何十万も稼いでいる女性も

女性の成功例として多いのが「コーチング」です。コーチングとは、相手に質問を投げかけながらモチベーションを上げていくもの。性差は関係ないとはいえ、女性は話を聞くのがうまい人が多いからでしょうか。プロコーチとして成功している女性は、非常に多いです。

最初はスキルアップのつもりでコーチングを学び始め、それを身に付けると、仕事で悩んでいる人などの個人の専属コーチとなって、月に3万~5万円という報酬をもらう。だんだん実績を上げて、月に何十万と稼いでいる人もいます。

コーチングのメリットは、顧客が現役のビジネスパーソンということ。活動時間が働いている自分と似ていて、コーチングをするのは、夜や週末など就業時間以外に集中するので、副業としては、すごくやりやすい。リモートでコーチングする人も増えていますね。