投資先やタイミングをルール化する
図表1をご覧ください。縦軸に配当を、横軸にPERを置いています。縦軸と横軸の条件の組み合わせで、どのような結果となるかを整理しています。
①低配当×高いPER ⇒ 配当利回りが低く、PERも高く割高
②高配当×高いPER ⇒ 配当利回りは高いが、PERが高く割高
③低配当×低いPER ⇒ 配当利回りは低いが、PERが低く割安
④高配当×低いPER ⇒ 配当利回りが高く、PERも低く割安
上記条件で最も投資妙味があるのが、配当利回りが高く、PERが低く割安となっている④となります。
次に、配当利回りは高いもののPERが高く既に割高で増配余地は少ない②と、配当利回りは低いもののPERが低く割安で今後の増配が期待できる③、が続きます。
最も魅力がないのが、配当利回りが低く、PERが高く既に割高となっている①となります。
このように条件を整理して、納得できる投資先が見つかれば投資する、見つからなければ投資しないとルールを設けておけば、一定程度の客観性は担保されます。
さらに、業績好調なのに株価が低迷している、連続増配銘柄で今後も毎年の増配が期待できるのに現時点でも高配当となっているなど、条件を付け加えていくことで、勝てる確率を上げていくことが可能でしょう。
勝てる状況が整ったと思えた時だけ投資すればいい
孫子の兵法では次のような一文があります。
古のいわゆる善く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり。
昔から戦の上手な人は、勝ちやすい機会を捉えてそこで勝利する、という意味ですね。株式投資でも同じことが言えます。
勝てる状況が整ったと思えた時だけ投資すればよいのです。そのために、事前に投資ルールの整理や資金管理など、準備をしっかりとしておくことは無駄にはならないでしょう。