読書習慣が身に着くには、本を楽しく読むことが大きなポイントです。それには「ラク」であることが重要。つまり、その子にとって「これはちょっとやさしいかな?」と思われる本です。こちらもコツですね。
環境が整えば、子どもは自然と本を読む
――本を出しておく場所は、リビングなど、子どもが長くいる場所がベストですよね。
もし可能であれば、リビング以外のいろいろな場所に本を置いてみるのはどうでしょうか。
ヨンデミーのユーザーさんにも、自宅のさまざまな場所に本を置いているというご家庭があります。リビングや子ども部屋はもちろん、確実に目に入る「テレビのまわり」など。すると、お子さんのお友達が遊びに来たとき、いっしょになって本を読んでいることもあるのだそうです。普段、そのお友達はあまり本を読まないタイプだけれど、そのお家にくると本を手にとるのです。こんなふうに、環境が整うと子どもは自分から本を読むのですね。
もうひとつ、こちらもユーザーさんが教えてくれたのですが……。先ほど、本の「距離」を近くする、というお話をしました。そのご家庭では、本の距離を近くして、ゲームの距離を遠くしてみたのだそうです。決してゲームを禁止するのではなく、きちんと「片づける」という手順を加えたのですね。
こういったひと手間があると「ただなんとなく」やっていたゲームも「よし、ゲームをやるか」という小さな決断が必要になります。どうしてもやりたいなら手順を踏んでゲームをすればいいけれど、それほどでないのならすぐそばにある本を読もう……そんな流れができているそうです。
つねに目に入ること、手に取りやすい位置にあること、そしてハードルが低いこと……。家の中で、こんなポイントを意識して本を置いてみてください。きっと、子どもの手が自然に本にのびますよ!