落とし口に残ったぬいぐるみを押し込む「プッシュゲット」

④ おとし技:技名「プッシュゲット」(難易度★★★)

手元のチラシによると、「落とし口に引っ掛かっているプライズを、アームの下に降りるカを利用して、押し込む技」と記述されています。2024年現在でも、私はこの技を結構使います。特に小さいプライズのときに有効です。2006年頃と違い、今は大きめのぬいぐるみプライズの場合、落とし口の周りにはパーティションが設置されている場合が多いです。私は、パーティションの上にプライズが載っかっているときに、この技の利用を検討します。

プライズが落ちていないということは、プライズの重心が、まだフィールド内にあることを意味しています(図表4)。そのため、「UFOメカがフィールド近くまで十分降りたときに、プライズの重心が落とし口の上まで移動できること」が、この技を試す条件だと思っております。

うまく、プライズの重心が支点を越えて落とし口側に移ると、プライズは落とし口に落ちてゲットとなるはずです(ぬいぐるみに付属している小物やしっぽ、タグなどが、パーティションに引っ掛かったら、もう運が悪いとあきらめています)。

なお、UFOメカの位置の考慮を忘れると、面白い現象が起こることもあります。UFOメカが降りてプライズを落とし口に押し込んだものの、プライズの重心がUFOメカの上部に載り、プライズは落とし口には落ちず、逆にUFOメカ上昇とともにプライズが元のフィールドに戻ってしまう……。実際に、経験があります(お恥ずかしい)。

「プッシュゲット」イメージ
筆者作成。出典=『クレーンゲームで学ぶ物理学