集中できないときは身体を動かす

迷ったときは、階段を上り下りしてみる

心が乱れそうになったときは、体からアプローチして自律神経コンディションを整えるのもひとつの手です。もっとも手っ取り早いのが「歩くこと」。

リズミカルに歩くと、血流がよくなり、副交感神経が高まって、自律神経バランスを整える作用が期待できます。とくに私がおすすめしたいのは「階段の上り下り」です。たとえば、オフィスでの仕事中、嫌なことがあって集中できないときやミスをして落ち込んでいるようなとき、5分くらい自分の席を離れて階段を上り下りするのです。

階段を上がるビジネスマン
写真=iStock.com/ljubaphoto
※写真はイメージです

そうすれば、体を動かすうちにザワついた心が静まってきて、平静な自分を取り戻すことができるでしょう。

また、この階段の上り下りは、悩み抜く作業の中、考えに行き詰まったときや迷いにハマッてしまったときに行なうのも効果的です。しばし体を動かしてみると、「そうか、こうすればよかったんだ」という解決策も浮かびやすくなるもの。ぜひみなさん、トライしてみてください。

「ため息をつくと幸せが逃げる」はウソ

ため息はついたほうがいい

ため息をつくときは、ゆっくりと長く息を吐きますよね。じつは、これはとても心身にいいこと。深く呼吸することによってリラックスモードの副交感神経が刺激され、滞っていた血流が回復して脳や体に酸素がたっぷり供給されるのです。

悩みについて考えているときも、ため息をつけば脳に多くの酸素が送られて、新鮮な考えが浮かぶきっかけになるかもしれません。つまり、ため息は心身をリフレッシュさせる行動なのです。

「ため息をつくと幸せが逃げる」なんていうのは非科学的な迷信です。疲れたときや悩んだときには、ぜひ「ふう〜っ」と大きくため息をついて、心と体をリフレッシュさせるようにしてください。

なぜ私は白いシャツしか着ないのか

ワイシャツは白1色にする

「どうでもいいことで悩まない」「どちらでもいいことで迷わない」――。

普段から意識してそういう態勢を整えておくことは、コンディションづくりにはけっこう重要なことです。悩んだり考えたりする必要性を感じないことに対しては、あらかじめ「これにする」と決めてしまうのもひとつの手。

たとえば、「この店でのランチはチキンカツ定食に決めておく」とか「目薬を買うならいつもこの商品にする」とか「肉の焼き具合を聞かれたらミディアムレアにする」とか、常にそれを選ぶように決めてしまうわけです。

私の場合、「ワイシャツは白しか着ない」と決めています。私にとってワイシャツの色は、わりとどうでもいいこと。だったら、「いつも白」と決めてしまえばいい。このように、悩む必要性を感じないことは、徹底的にルール化して省エネ化してしまうのです。

そうすると、「本当に悩むべき問題」に対して、本腰を入れてエネルギーの全力を注いでいくことができるようになるわけですね。