SNSは「自律神経を乱すツール」
SNSは、のめり込まないためのルールをつくっておく
他人は他人、自分は自分。他人はしょせん自分の思い通りにはなりません。だから、心身を乱さないためには、自分の中にブレない軸を持ち、他人に振り回されないようにしていくことが大切です。
しかし、近年は多くの人がSNSを日常的に使うようになり、SNS上の情報に振り回される人が増えてきています。
SNSは自己顕示欲や承認欲求を満たせる反面、他人がアップした情報を見て他人と自分を比較してしまい、劣等感や焦燥感を抱いてしまうことが少なくありません。
また、ちょっとした書き込みが原因で他人と論争になったり、いわれのない理由で他人から誹謗中傷されたりすることも多い。そのせいでメンタルを病んでしまう人もかなり増えていると聞きます。
このようにSNS上の他人の言動に振り回されるのは、自律神経バランスを乱す大きな原因になります。医学的に見れば、SNSは「自律神経を乱すツール」と言っても過言ではないのです。
大事なのはルールを作ること
もっとも、私はSNSの利用自体を否定するつもりはありません。実際、私もインスタグラムをやっていて、街角で出会った風景や心に残った風景をスマホで撮影し、その写真を投稿しています。私の場合、これに時間を費やすことで、生活に充実感や潤いを感じられるようになったと思っています。だから、よい面もあるのです。
SNSを利用する人は、「自分にとってプラスになる面」と「自分にとってマイナスになる面」を十分理解したうえで、よい面だけを切り取って上手に使っていく姿勢が必要なのではないでしょうか。
また、依存性が高いので、「ここまではいいけど、この状態になったらそれ以上踏み込まない」といったように、自分なりに「のめり込みすぎないためのルール」を設けたうえで利用していくのもいいと思います。ぜひみなさんも、SNS上の他人の言動に振り回されることのないように、「自分のルール」をつくったうえで注意深く活用していくようにしてください。