寝室にスマホを持ち込んではいけない

寝る前2時間はスマホを見ない

夜、だらだらとスマホを使っていると、脳がひっきりなしに雑多な情報の処理に追われ、交感神経が興奮してしまうようになります。嫌な情報や見たいとも思わない情報が目に入ってきて、いたずらに感情を昂らせてしまうことも少なくありません。

それに、スマホやパソコンのディスプレイから放たれる光はかなり強く、夜間にこうした光を浴びていると、睡眠物質のメラトニン分泌が抑えられ、睡眠にも影響が及ぶようになります。ですから、みなさんもせめて就寝前の2時間はスマホやパソコンを用いないようにしてはどうでしょうか。

小林弘幸『自律神経の名医が教える すごい「悩み方」の技術』(草思社文庫)
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もちろん、ベッドにスマホを持ち込むのもNG。それだけでも自律神経バランスや睡眠への悪影響をだいぶ防ぐことができるはずです。

私の場合、日中は仕事上必要なのでスマホをかなり頻繁に使っていますが、家に帰ってからは一切スマホを見ないようにしています。緊急の連絡用に電話だけは鳴るようにしていますが、それ以外の「スマホ系の用事」は明日に持ち越すことに決めているのです。

こういうふうに「自分なりのルール」を決めてしまうと、スマホがなくとも不便は感じません。それに、スマホの情報を遮断すると、夜を「自分のために使う時間」としてゆったり過ごすことができるし、リラックスモードの副交感神経が高まってぐっすりと熟睡することもできます。ぜひみなさんもトライしてみてください。

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