――12月19日、当日朝に安倍派、二階派に強制捜査が入ったが、その夜にパーティーを開催するというのはどういう判断だったのか。

「通常通り、粛々と開催させていただきました。(強制捜査とは)関係のないことですし、われわれは別に安倍派でも二階派でもないわけですから」

――岸田首相は今月初めに「パーティー自粛」の方針を出している。

「総理がおっしゃったのは、あくまでも派閥のパーティーは当面見合わせるということだと聞いています。(三原は)無派閥ですし、議員個人のパーティーに関しては、通常通りに開催されている方も大勢いらっしゃいます。もちろん、中止や延期をなさった方がいらっしゃることも存じあげています」

パーティーは「中止」となったはずだが…

翌20日には、北村経夫参院議員のパーティーが千代田区のホテルで開かれる予定だったが、前日に“中止”を決めたという。

ただし、当日は会場も開いており、料理も用意されていた。中止を知らずにパーティーに参加した客もいた。

「中止したとは知りませんでした。受け付けの女性もいたので、普通にパーティー券を渡して、会場に入りました。そのときも、『中止』などとは説明されませんでした。客は40人くらいしかいなかったので、えらく人が少ないなとは思いましたが。知り合いの客がいたので、『北村先生は来ないんですか』と聞いたら、『本人は来ないんだよ』と言っていた。フルート奏者が演奏していたのを聴いて、あとは料理を食べて帰るだけでした」(会場に行った客)

会場には、高価そうな生ハムなどの料理が並んでいたが「料理は残っていた」(客)という。北村事務所に経緯を聞くと、秘書はこう答えた。

「こんなご時世で、パーティーは開けないので中止、または延期させていただきました。開催の前日から、ご案内をした方々全員に『申し訳ございません』とおわびとお知らせをしています」

――だが、当日は知らずにパーティー会場へ行った客もいる。

「周知しきれず、間違っていらっしゃる方がいたかもしれません。そうした方々に失礼になってはいけないので、説明をさせていただく要員として、スタッフを1人受け付けに待機させました」