運動をサボると毎日300キロカロリーが体にたまる

1万歩はゆっくり歩くと100分、早く歩くと70分。

これを一度にやろうとするとかなりの「時間」、かなりの「運動」になってきます。

今はどんな人も忙しいので「まるまる1時間半の運動時間」はそう簡単に取れるものではありません。

ウォーキングする人たちのイメージ
写真=iStock.com/AJ_Watt
※写真はイメージです

強制的に歩こうと月額8000円もするジムに入会しても、行かなくなる人は多いでしょう。

そしてこういう方は歩かなければ運動時間が「ゼロ」になってしまいます。

成人男性が1日に摂取するカロリーは2200キロカロリー、対して平均消費カロリーは1900キロカロリー。

ですから歩くことなど運動をさぼると、日々、300キロカロリーが体にたまってしまいます。

300キロカロリーの目安は、ごはんならお茶碗2膳、食パンなら2枚分のカロリーですが、食事の量はそのままに運動しない日が続いてしまうと、これが体重増加を招き、やがては病気につながります。

だからこそ余分な300キロカロリーを消費する1万歩のウォーキングが重要になるというわけです。

「1万歩」は小分けにしても十分に効果がある

ただここで最初に誰もが感じる疑問は「1万歩はまとめて歩かないといけないのか?」ということだと思います。

たとえば、

朝、通勤時に3000歩
昼、ランチで2000歩
仕事の移動で2000歩
夕方、帰宅時に3000歩

これでも1万歩の効果はあるものなのか。

結論からお伝えすると、1万歩を小分けにしてもウォーキングの効果はあります。

以前、有酸素運動は20分以上しないと効果が出ないと言われた時代がありましたが、細切れの運動も十分に有効であることがわかってきているのです(※14、15)

小まめな掃除をすることで、年末の大掃除がいらなくなるように、小まめなウォーキングをすることで、一気に運動しなくてもすむ体制を組む。

それができるのもウォーキングの魅力です。

これなら続けられる気がしてきませんか?