できるだけ使わないほうがいい薬も

・過活動膀胱治療薬のオキシブチニン(ポラキス)

何度も尿意を催してしまう過活動膀胱は、高齢の患者さんに多い病気です。その治療薬の中には、膀胱だけなく全身に効果が出てしまうものもあります。

オキシブチニン(ポラキス)は、中枢に作用し、認知機能が低下するケースが報告されています。

この薬はできるだけ使わず、膀胱に選択的に作用する新しい薬への変更を検討したほうがいいでしょう。

できるだけ使わないほうがいい薬も
写真=iStock.com/Mikhail Dmitriev
できるだけ使わないほうがいい薬も(※写真はイメージです)
・睡眠薬・抗不安薬のベンゾジアゼピン系

ベンゾジアゼピン系の薬は認知機能低下を引き起こす可能性があります。特に長時間作用型のものは、認知機能に大きな影響を及ぼす可能性があります。

使用する場合は、できるだけ短時間使用に限るのがポイントです。

「同じことを何度も言ったり、聞いたりする」場合は要注意

この3系統の薬は、中枢に抗アセチルコリン作用を持つことで神経伝達物質にブレーキをかけることが知られています。

認知症を引き起こす原因とされる脳内アセチルコリン低下の仕組みと被るため、一時的に認知機能低下症状を引き起こすものと考えられます。

薬が原因でアセチルコリンの作用が低下している場合は、服用を中止することで、認知機能低下から回復します。

薬を飲む前と飲んだ後で次のような変化が増える時には、かかりつけ医に相談しましょう。

・記憶障害

数時間前にあったことを忘れてしまう
同じことを何度も言ったり、聞いたりする
忘れものやなくしものをよくする

・見当識(現在の年月日、自分の基本状態の認識)障害

時間や季節感の感覚が薄れる
いつも使う道で迷子になる
昔の出来事を最近の出来事と勘違いする