絶対やっちゃダメな6つの「話の聞き方」①~④
①上司風
奥様が「こんなことがあって困ったのよ」と話したときに、いつもどのように返答していますか? 「それはさあ、こうすると良いよ」なんてアドバイスしてませんか? そんなことは求めていません。上司または上から目線のコンサルのように、解決策を提示してほしいなんて思ってないんです。夫なんだから気持ちを分かってほしいと思っているんです。「そうだったんだ、大変だったね」と、とにかく共感して聴いてくれる姿勢があれば心が通じたと安心します。この人は分かってくれる、味方だ、と思えるものなんです。
②会話ドロボウ
奥様が話しているときに、「それなら俺もこんなことがあったよ」と自分の話に持っていっていませんか? いつもいつも話を聴いてあげているのに、自分の話をしたときでさえ会話の主役を奪われてしまうのか、と奥様はガッカリしているはずです。もし俺の話をしたいなら、奥様の話が終わった後に、タイミングを見て話してみてはいかがでしょうか。
③自称「聴いてる」
「俺はいつも女房の話を聴いている」という方でよくあるのが、本当に聴いてはいるんだけれど、それが奥様に伝わっていないということです。どういうことかというと、相槌を打たない、無表情、頷かないなど反応がないまたは希薄ということです。
そうなると、している方はまるで石に話しかけているようで、「聴いてくれていないな」と不完全燃焼で終わってしまいます。傾聴とは「ただ聴くこと」ではなくて、「聴いているということを相手に伝えること」だとも言えます。
だから具体的な行動としては、自分では少々大げさかなと思うくらい頷いたり相槌を入れたりすることで、まずはちゃんと聴いているということを伝えます。さらに、相手の言葉を「それは腹立つね」と伝え返したり、「それってこういうこと?」と要約や質問をしたりすることでやっと「私に興味持ってくれているのね」と信頼関係が醸成されるのです。
④俺が聴きたいことを聴く
「俺はいつも質問したり、興味持って聴いてる」という方、もしかしたら自分の興味あることだけを聴いていませんか。事実関係の確認、解決に導くための情報収集の質問ばかりだと詰められているように感じてしまい逆効果です。傾聴とは相手が話したいことを話してもらうことを言います。奥様が何を話したがっているのか考えを巡らせながら聴くということ、これを意識して聴いてみましょう。