五輪の夢を“後輩”がかなえてくれた
家業の牧場を拡充させて、社会的に“大成功”を収めている服部さん。自身が学生時代に届かなかった“夢”を大学の後輩がかなえることになる。今年10月に行われたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で小山直城(Honda)が優勝。2024年夏のパリ五輪男子マラソン代表に内定したのだ。
「自分は大学を卒業して1年でオリンピックの選考会があったんだけど、彼は5年経っているんだよ。それで農大OBというのは、農大がおこがましいよね(笑)。でもトップ当選だから凄いし、立派。自分ができなかったことを軽々とやった。本番まで時間があるから、いまの調子を維持してくれればいいな」
50年前の箱根駅伝のレジェンドは後輩たちの活躍を冷静かつ、温かく見守っている。厳しいことを言っても、母校が出場する第100回大会は楽しみで仕方ないはずだ。