ハイスペ夫にあっさり離婚されそうな妻たちから相談された

しかし、夫たちはサクサク離婚に向かって一直線。夫婦が仲良しだった過去のことも、復縁を望む妻のことも、いっさい振り返る様子がないというのだ。

私は途方に暮れた。私の周囲の超ハイスペ男性たちがかつて、離婚を決めるのも、決めてから実行するまでの期間も異様にスピーディーだったのを思い出したからで、彼女たちの望みはかなえられない気がしたからだ。

一般的には、夫側の収入が低い(300万円以下)ほど離婚率が高く、高い(800万円以上)ほど離婚率は低いと言われている。要は、ハイスペ男性と結婚すれば離婚は少ないということなのだが、25歳の頃から起業してベンチャー界に身を置き、おびただしい数の上場経営者や外資コンサルや金融で稼ぐ男性たちを見てきた私は、その通説に「超ハイスペ男性は別」と、太字+強調線で付け足したい。

彼らは、全員とは言えないがけっこうな確率でバツがついていたし、中には2つも3つもついている人がうじゃうじゃいた。おまけに離婚を決めるまでの早さは人間業ではなかったと記憶している。そして、そうなる理由になんの不思議もないというか、当然だろうな、という感想しかない。

高層ビルの立ち並ぶオフィス街を駆け抜ける男性たち
写真=iStock.com/chachamal
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あっさり離婚するハイスペ夫が社会的に成功できた理由

超ハイスペ男性とは、高学歴だったり、超高収入だったり、社会的大成功を収めている人を指すわけだが、彼らが超ハイスぺ男性になれた理由が、以下のようにそもそも、われわれ凡人とは違う資質や考え方を持っているからである。

損切りが異常に早い

通常の人間なら利益を生まなくなった事業や会社、思い入れのある仲間とか株を手放せず、塩漬けにしてしまうことは多々あるのだが、超ハイスぺ男性はそこに無駄な感情を挟まず損切りできる。結婚も同じで、「この結婚は互いに人生のプラスにはならない」と判断したら、「せっかく結婚したのだから」とか「いつか変わるかもしれない」などという甘い期待で先送りしたりはしない。

仕事が正妻

超ハイスペ男性は独身だろうと既婚だろうと、既に「仕事」と結婚している。超ハイスペ男性と結婚した妻は自動的に「愛人枠」である。あくまでも彼らの人生の優先順位として。

価値観の変化や成長スピードが異常

仕事柄、色々な人物や価値観に出会うため朝令暮改は当たり前。結婚したときの超ハイスペ夫と、結婚1年後の超ハイスぺ夫は別人のような価値観を持ち、違う人ぐらい成長してしまっているため、「前はあんなに愛してくれたのに」「今のあなたは誰?」というぐらい夫婦の溝が生まれやすくなる。