「会社のお金でマンション購入」も経費にできる

会社の社宅という形にして、購入費を会社の経費で落とし、マンションを購入することもできます。社用車にしてもしかりです(いずれも一定の条件を満たした場合に限る)。

会社を経営している人にとって、利益を上げることは至上命題。

少しでも利益を上げるために、下げたくない頭を下げ、経費を切り詰めるだけ切り詰める。ほとんどの経営者の方は、そういうビジネスライフを送っておられるのではないでしょうか?

しかし、しかし、です。

そうやって苦労に苦労を重ねて稼いだ会社の利益なのに、かなりの割合を税金で持っていかれるのです。こんなバカバカしい話はありません。

大企業も税金を払っていない

税金とは、費用対効果がまったく認められない支出です。

「税金は社会のために役に立っているから、回り回って自分のためになっている」という建前になっていますが、それは大きな間違いです。

税金のほとんどは、一部の人間がいいように使っていて、本当に社会のために使われているのはほんのわずかです。

実際、大企業が加盟する経済団体なども、政治献金はバンバンするけれども、税金は下げろと言っています。

大村大次郎『ひとり社長の税金を逃れる方法』(かや書房)
大村大次郎『ひとり社長の税金を逃れる方法』(かや書房)

つまり大企業にとって、税金を払うよりも、政治献金をするほうが費用対効果が大きいというわけです。

大企業がまともに税金を払おうとしないのに、中小企業が余分に税金を払う必要はありません。

中小企業は倒産しかけたってだれも助けてくれないのだし、できるだけ節税して、少しでも現金を蓄えておくべきです。

納税額を抑えたせいで赤字続きになってしまうと、銀行からお金を借りる際にマズイ、という考え方もあるでしょう。その場合でも、最低限銀行からお金が借りられるくらいの税金さえ払っておけばいいのではないでしょうか。

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