素材の高級感も見事だ。CNNのマイク・アンドロニコ記者は、「すぐにその違いに気づいた」と述べている。「マットなブラッシュメタルの素材、カーブしたエッジ、そして軽量化されたiPhone 15 Proは、シンプルに言って持ったときの感触が良い」と驚く。
ProよりもPro Max…追加で200ドル出す価値はある
ケイシー記者がProではなくPro Maxを選んだ決め手は、バッテリーだった。筐体の大きなPro Maxは、より大型のバッテリーを搭載している。Appleが公開しているビデオ再生時のバッテリー持続時間は、iPhone 15(20時間)、iPhone 15 Pro(23時間)、iPhone 15 Plus(26時間)、iPhone 15 Pro Max(29時間)の順に大きくなる。ケイシー記者は、「ProよりもPro Maxを選ぶことで、バッテリー駆動時間が推定26%長くなるなら、それだけでもPro Maxに200ドル追加で出す価値がある」と私見を述べている。
上位モデルはまた、A16 Bionicよりも高速なA17 Proチップを搭載する。モバイルゲームを楽しみたい際に最適だ。カメラの世界では「常に身につけているカメラが最高のカメラである」との金言がある。重くて常時は持ち歩けない本格派カメラよりも、最高の瞬間をその場で切り取れるという意味では、iPhoneなどのカメラさえ時として本格カメラに勝るとの見方だ。
これと同じようなことがゲーム機にも当てはまるだろう。常に持ち歩くことのできるiPhoneは、見方によっては最高のゲーム機の仲間入りをしている。A17 Proは量産SoCチップとして初の3nmプロセスで製造され、A16 BionicよりもGPUコア数を1つ増やし、より写実的な描写を可能にするレイトレーシングにハードウェアレベルで対応している。複雑なゲームシーンでも滑らかな描画に没入でき、スペック面でも携帯機としては不足がない。
素早くカメラを起動できるアクションボタン
上位モデルのiPhone 15 ProとPro Maxにはこのほか、標準モデルよりも1レベル上の機能を備える。カメラの起動など特定の動作を割り当てられる物理ボタンの「アクションボタン」、より高速なデータ転送を実現するUSB 3.0、3つ目のカメラレンズなどだ。標準モデルでは光学2倍ズームとなるのに対し、Proでは光学3倍(換算77mm)、Pro Maxでは光学5倍ズーム(換算120mm)を搭載する。
iPhone 15 Pro Maxを購入したというテクノロジー・ライターのクリス・ニコルズ氏は、カメラ関連ニュースサイトの米ペタピクセルに寄稿し、素早くカメラを起動できるアクションボタンとiPhone 15の高性能カメラの組み合わせに満足したと表明している。さらに、スクリーンが従来比2倍となる2000ニットの輝度を屋外で発揮することから、「カリフォルニアの明るい太陽の下でも構図を決めやすいと感じた」と語る。