つまずきポイント7:「四角形」がわからない
●例題:点と点をつないで四角形をつくりました。四角形はどれですか。(2年生)
●よくある間違い
「イ」を選ばない。/「ア」「ウ」を選ぶ。
●答え
「イ」「エ」「オ」
●解説
「イは四角形ではない」という子はたくさんいます。四角形の定義は「4本の直線で囲まれた形」です。アは囲まれていないから(つながっていないから)、ウは直線ではない線があるから四角形ではありません。
●オマケ
とんがっていなくても角(かど)、へこんでいても頂点
子供には「角=とがっているもの」というイメージがあるため、「とんがっていないから角ではない」と思ってしまうのです。また、「頂点」には、頂(いただき)の漢字から「いちばん上」「とんがったところ」というイメージがあるようです。「頂点」は、角の先端部分の1点のこと。イのような図形を見て、「へこんだところは角ではない」と思うのです。「とんがっていなくても角」「へこんでいても頂点」ということを確認しておくといいですね。
つまずきポイント8:「合同」がわからない
●例題:合同な図形は、どれとどれですか。(5年生)
●よくある間違い
拡大図や縮図も選んでしまう。
●答え
「イ」と「オ」
●解説
「同じ形」という言い方は、いろいろな場面で出てきます。1年生の形遊びでは、ティッシュの箱とお菓子の箱は「同じ形」と分類します。「拡大図・縮図(相似)」では、大きさは違うけれど「同じ形」として使います。「合同」は「重ね合わせたときにぴったり重なる図のこと」。「同じ形」という言葉が出てきたときには、「この『同じ形』はどういう意味?」と考えさせることが必要です。この問題では「合同な図形」と聞かれているので、拡大図や縮図は含みません。
●オマケ
三角形は3つの辺の長さが等しければ合同ですが、四角形はどうでしょうか。4つの辺の長さがすべて等しくても合同とは限りません。1辺がすべて5cmの正方形とひし形、合同ではないですよね。