面接では「経験」と「共感」を見られている
図表1をご覧ください。採用担当者が転職志望者に求める2つの価値をまとめたものです。1つ目は「機能的価値」。その人のスペックから感じる価値です。
・募集職の経験者であるか?
・技術やスキルはあるか?
・即戦力としてすぐに活躍してくれるか?
・技術やスキルはあるか?
・即戦力としてすぐに活躍してくれるか?
が、求められます。でも、これまでの経験とスキルからあなたのスペックを伝えるだけでは面接官の心は動きません。では何が必要なのか? それは「共感」です。
それが2つ目の「情緒的価値」。心の感情面に訴えかける価値です。例えば、“嬉しい”“ワクワク感”などのプラスの感情です。
古代ギリシャの哲学者アリストテレスも、人を動かすには共感が大事だと説いています。具体的にはエトス(信頼)、パトス(共感)、ロゴス(論理)の3要素が、人を動かすときに必要だということです。
いくら信頼があっても、論理的に正しいことを伝えても、人を動かすことはできません。共感を含めたこの3要素がすべてそろっていることで、人を動かすことができる、転職においては採用担当者に内定を出させることができるのです。転職における共感とは、「ぜひ一緒に働きたい!」と思ってもらえるプラスの感情が湧くかどうか? ということです。
・会社の所属やチームが目指す目標に対して一緒に頑張れる人なのか?
・入社したら自分は何がしたいのか? 何を叶えたいのか?
・この会社で働くことで、自分はどうなりたいのか?
・入社したら自分は何がしたいのか? 何を叶えたいのか?
・この会社で働くことで、自分はどうなりたいのか?
といった“あり方”に共感できる人なのかどうかを、転職面接では見られているのです。