他業界の情報収集もAIにおまかせ
また、生成AIは情報を収集し、要約するのが得意なので、いずれどの会社も最低限の情報収集はAIにやらせるようになるのではないかと思います。
とくに、得意先の情報や業界に影響を与えそうな情報だけでなく、一見業界とは関係なさそうでも、いずれ影響を与えることが想定されるような事態の予告など、AIが集めた情報が、経営の意思決定に関与できそうなことはたくさんあります。
「○○業界が伸びているらしい」といった情報は、普段の経営現場ではなかなか入ってきません。情報収集をするのはほかの経営者との飲み会や、それこそ接待ゴルフの現場などが多いのではないでしょうか。
しかし、実はゴルフに行かなくても「○○業界が伸びている」という情報は普通の手段で集められそうなものです。
経済誌を要約するサービスは不要になる
大企業では、専任のスタッフが経済誌を要約して経営幹部に伝えたり、自社に関係ありそうな情報をクリッピングサービスでまとめて送ってきたりというサービスを使う場合もあります。
しかし経済誌に載る情報は二次情報が大半ですから、ワンテンポ以上遅れて入ってきます。大企業くらいのスピード感ならそれでも機能しますが、スタートアップや中小企業ではほんのわずかな情報の遅れが会社の経営に致命的なダメージを与えることがあります。
とくに重要度の高い情報は、雑誌には決して載らないことがほとんどです。有益な情報ほど独占した方が利益は高いので、普通では教えてくれないわけです。